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山本 昌彦; 田口 茂郎; 佐藤 宗一; 駿河谷 直樹
Journal of Separation Science, 38(10), p.1807 - 1812, 2015/05
被引用回数:17 パーセンタイル:54.1(Chemistry, Analytical)使用済燃料再処理のPUREX法で利用されているPuとTBPの抽出系において、抽出の反応速度は、物質移動の制御、分離条件等の選定における重要なデータとなる。本研究では近年、新しい反応場として注目されているマイクロ化学チップに着目し、TBPによるPuの溶媒抽出を実施した。また、マイクロ化学チップ流路内におけるPuの物質拡散と界面での錯形成反応を仮定した抽出モデルを構築し、Pu/TBP抽出系における抽出速度を評価した。
Clifford, A. A.*; Zhu, S.*; Smart, N. G.*; Lin, Y.*; Wai, C. M.*; 吉田 善行; 目黒 義弘; 磯 修一
Journal of Nuclear Science and Technology, 38(6), p.433 - 438, 2001/06
被引用回数:14 パーセンタイル:68.91(Nuclear Science & Technology)硝酸水溶液中のU(VI)をTBPを含む連続的に流れる超臨界CO中にフロー抽出する反応過程をモデル化した。ここでは、水相を微小球体の集合体とみなし、抽出を個々の水相球体からそのまわりを流れるCO相への物質の輸送モデルを用いて解析した。物質輸送を、二相界面でのU(VI)の分配平衡と水相中のU(VI)の拡散の和として解き、U(VI)の抽出量の時間変化を式化した。硝酸溶液(3~6M)からTBP(0.1~0.3M)を含む超臨界COへのU(VI)(10~10M)の抽出率と時間の関係をモデル解析した結果、上記条件におけるU(VI)のフロー抽出速度は、水相中のU(VI)の拡散が支配的であり、また、解析から求まるU(VI)の分配比は、平衡実験から求めたそれとよく一致した。
富樫 昭夫; 根本 慎一; 坂井 敏幸*; 野村 和則; 木村 通*; 小沢 正基
PNC TN8410 92-267, 41 Pages, 1992/07
使用済燃料再処理における分配工程ではTBPに抽出されているPu(IV)とU(VI)のうち、Puのみを選択的に逆抽出し、U,TBP相中のUから分離することを基本としている。Puを選択的に逆抽出分離するため、一般には還元剤を用いてPU(IV)をPu(III)に還元し、抽出性の低いPuとしつつ分離する方法が採られている。本研究では還元剤として硝酸ヒドロキシルアミン(HAN)を用いHAN-HNO3-TBP系におけるTBP相中のPuに着目し「みかけの逆抽出速度」を求めた。以下に結果を示す。(1) HANが共存しないHNO3-TBP系でのPu(IV)逆抽出速度は水相中のHNO3濃度に依存し、濃度の低下に伴い上昇する。(2) この速度はHANの存在により、更に上昇する。(3) Pu(IV)の逆抽出速度はHAN濃度に逆比例する。これはHAN中に化合しているNO3-による影響と判断される。つまりNO3-がPuを抽出するため塩析剤として作用するためと思われる。(4) したがってHANを還元剤として用いる場合、NO3-イオン濃度を十分に考慮し最適条件を選定すべきである。
森田 泰治; 久保田 益充; Y.J.Shin*
Solvent Extr. Ion Exch., 8(4-5), p.529 - 555, 1990/00
被引用回数:7 パーセンタイル:50.35(Chemistry, Multidisciplinary)DIDPA(diisodecyl phosphoric acid)によるNpの抽出の実プロセスへの適用性検討の一環として、DIDPAの放射線分解とNp抽出への影響について研究した。0.5M DIDPA及び0.1M TBPを含む溶媒において、溶媒が単独で照射された場合のDIDPA分解及びDBP生成のG値は、それぞれ0.47及び0.14であった。また硝酸共存下で照射された溶媒では、DIDPA分解のG値は0.78であり、単独照射の場合の1.7倍であった。照射溶媒を用いたNp(V)の抽出では、溶媒が単独で照射された場合、Npの抽出速度は生成するMIDPA(monoisodecyl phosphoric acid)の濃度でよく説明できることがわかった。硝酸共存で照射した場合は、他の分解生成物の影響が現れたが、実際のプロセスで溶媒が受ける線量として比べ大きい線量を吸収してもNpの抽出速度は大きく変化せず、この方法の実プロセス適用に問題がないことが確かめられた。
森田 泰治; 久保田 益充
JAERI-M 89-139, 19 Pages, 1989/10
ジイソデシルリン酸抽出におけるFe挙動について、抽出速度、第三相生成、ミキサーセトラーによる連続抽出、逆抽出の4つの観点から研究した。抽出速度に関する研究では、Feと同様に抽出速度が問題となるNp(V)と比較するとFeの抽出速度はNpのそれよりやや大きいことがわかり、Npが抽出されるような条件ではFeも抽出されることが明らかとなった。第三相生成に関しては、Feの濃度を制限するか、温度を上げることで十分生成を抑えられることが確められた。連続抽出に関する研究では、抽出速度についてのバッチ実験の結果よりミキサーセトラー内のFeの挙動がよく説明できることが明らかとなった。Feの逆抽出については、シュウ酸を用いれば十分可能なことがわかった。
森田 泰治; 久保田 益充
Journal of Nuclear Science and Technology, 24(3), p.227 - 232, 1987/03
被引用回数:32 パーセンタイル:92.34(Nuclear Science & Technology)ネプツニウムは、高レベル廃棄物の処理処分上最も重要な元素と考えられるようになっており、現在その分離法の開発が進められている。これまでに、DIDPAを用いればV価のNpを抽出できることを見い出していたが、その抽出機構は不明であった。本研究では、有機相中でのNpの原子価を調べることにより、Np(V)の不均化反応が関与していることが確認された。Np(V)とDIDPAとのInteraction及び不均化反応の2段階で抽出が進んでいるものと考えられる。さらに本研究では、抽出プロセス開発の基礎となる抽出速度に対する検討を行い、その結果抽出反応の次数が1より大きく、抽出速度がNpの濃度にも依存することがわかった。また抽出速度はDIDPAの濃度に大きく影響されることがわかり、抽出器内の錯体を作っていないDIDPAの濃度分布を知ることが重要であることが指摘された。他に硝酸濃度、温度に対する依存性についても調べられた。
館盛 勝一; 中村 治人
Journal of Nuclear Science and Technology, 19(4), p.326 - 333, 1982/00
被引用回数:22 パーセンタイル:87.4(Nuclear Science & Technology)従来の群分離プロセスの中で見出されたいくつかの問題点を解決するために、現在のプロセスにおいて抽出剤として使用しているジイソデシルリン酸(DIDPA)に、リン酸トリブチル(TBP)を加えた混合溶媒によるプルトニウム、ジルコニウムといった加水分解しやすい元素の抽出挙動を調べた。混合溶媒は、これらの元素を2N硝酸溶液から容易に抽出し、かつ、シュウ酸による逆抽出も可能である。TBPの存在は、ジルコニウムの抽出、逆抽出速度を増した。また、混合溶媒は、超プルトニウム元素とランタノイド元素の相互分離にも使用できる事も見出した。以上の知見の上に立って、従来の群分離プロセスに改良を加え、抽出溶媒のリサイクルを含むフローシートを提案した。
館盛 勝一; 佐藤 彰; 中村 治人
Journal of Nuclear Science and Technology, 16(6), p.434 - 440, 1979/00
被引用回数:16希土類元素と超プルトニウム元素の分離を行うために、ジイソデシルリン酸を用いて、TALSPEAK方式のプロセスを検討した。すなわち、DIDPA-DTPA抽出系における分配比(Df)および分離係数:(NdとAmについて)を求め、種々の抽出因子の効果を調べた。希釈溶剤はDfにおおきな効果を示し、ジイソプロピルベンゼン(DIPB)が最も目的に合う事がわかった。また、乳酸を水相に添加すると、Dfやは大きな変化をしないが、抽出速度は上昇した。結果から、0.05MDTPA-1M乳酸のpH3.0溶液を水相にすると、最も大きな分離係数が得られる事、抽出剤としては、0.2~0.3MDIDPA-DIPBが良い事がわかった。以上の抽出系を用いた時の高レベル廃液中の超プルトニウム元素の回収の可能性を述べた。